第18回女神湖スカイエンデューロ


レース前日

 9時に名大に集合という事だったが、何故か東が来ない。待ち合わせた場所に新保がいなかったと言う。東が場所を間違えたのだった。

 この日は、連休という事もあり、中央高速は渋滞35km。これを抜けるのに1時間近くかかった。先行した東達は恵那峡SAで30分以上も待ったようだ。

 その後は、順調に流れたが、岡谷ジャンクションの前で、私がポカをやってしまった。前日車検に向かう他の4人と別れて、私は松本に直行する予定だったのだが、高橋君を乗せたまま、ジャンクション手前のPAをパスしてしまったのだ!しかたなく、高速道路上に停車して、高橋君は東のボンゴへ移ったのだった。

無事松本に着いて、最後の点検をする渡辺
あれ?これは翌朝の出発前の写真か?記憶が曖昧だ。
フォローはメーリングリストでね>東、高橋、渡辺、新保




当日

 さて、いきなり場面は女神糊へ移る。

 ピットロードに車を止めて、降り立つ5人の男達。その内訳は、
    高砂・・・・総監督、雑用係、運転手
    東 ・・・・ライダー(CRM80)、運転手
    高橋・・・・ライダー(CRM80)
    渡辺・・・・ライダー(KDX125)
    新保・・・・ライダー(KDX125)
 ま、5人もいればなんとかなるだろう。なんせ、2年前は、ライダー2人だけだったもんなぁ。
 まず、やり残した整備をして(<オイ、そんな事は前日にやっとけ!)慌てて、ライダーズミーティングに。私は当然出ないが、東は、2回目の参加なのでパス。その時間に車を出して、トイレへ。思えば、これがケチのつき初めだったのか?

 帰ってきた東のボンゴの中では、ガソリンのポリタンクが倒れ、哀れ、誰かさんの靴がガソリンまみれに。見よ、このまるで違う靴かと思うほどの色の違い。仕方ないので、日のあたる場所に干しておいた。
 さて、ここでスタート前の気分を東に聞いてみたので掲載しよう。
「なんか走るのめんどくさい。」
なんて奴だ。ここまで来てもう十分という雰囲気だ。一方高橋君はというと、初レースに緊張しているのか、それともいいかげんなペアにあきれているのか少し近寄りがたい。

 レースは予定通りAM11:00にスタートした。しかし、全者一斉スタートではないので、1時間近く暇だ。それぞれスタートライダーは東、新保だ。

 暇だ。やることがない。  

「東は1周目は様子見だなんて言ってたけど、80ccの中じゃトップで帰ってこようと思ってるぜ、きっと。」
「東さんの性格だからきっとそうでしょう。」
前回出場時に落ちたからって、あの性格はなかなか直らない。ベストを尽くすと言えば聞こえはいいが、無鉄砲なだけかも。

 先ずは、先にスタートした新保が戻ってきた。それに遅れること5分、東が戻ってきた。どうやら、今回の1周目は無事だったらしい。
「いやぁ、コース変わっててさぁ、前より断然走りやすい。道幅も広いし、こりゃ楽勝だわ。」
 こうゆう時に限って危ないんだよね。まぁ、無事帰ってきたから良しとしよう。
一応マシンの各部を増し締めして、高橋君が出ていった。

「1台も抜かれてないぞ。」
はい、はい、そうですか。初心者向けのレースですからね。確かに、80ccクラスでは、この時点で5番目くらいだ。このまま済めば、前回の雪辱を晴らす事もできるかもしれん。
 こうして、2チームとも無事に2周目に入ったのだが、この後しばらくは、特におもしろい出来事も無く淡々と時間がすぎていったので、途中までの経過を掲載しよう。

ラップ時刻
新保・渡辺ペア東・高橋ペア
Riderピット通過時刻Riderピット通過時刻
新保11:4511:50
渡辺12:17高橋12:25
新保12:4412:55
渡辺??:??13:23

 あれ、これで終わり?と思った人もいるだろう。 もちろん、まだレースは終わらない。トラブルがあったんで、この後のラップタイムは記録してないだけ。
 その前に、なぜ東が3,4周と連続して走っているかを書かなければ。

 高橋君は1周走って、その15キロという長いコースに疲れ果てていた。彼は、レースの経験はこれが初めて。そこへ持ってきてこの長距離、無理も無い。しかも、転けている。交替して座り込んだ高橋君はやがて、東がそろそろ帰ってくるかという時に、ボソリと言った。
「東さんが帰ってきたら、もう一周走ってもらってください」
高橋君はこの時点では、2周目以降は比較的楽だという事(「レースは2周目以降」の法則、何だそりゃ!?)を知らない。

 さて、その東だが、25分たっても帰ってこない。おかしいなぁ、と思っていると案の定、転けていた。が、元来走るのが好きなので、もう1周と伝えるとすぐに出て行った。実は、ケガをしていたのだが、まだ感覚が麻痺していたのだ。

「オイ、血が出てるぞ」
「あ、ほんとだ。」
「ちょっと見せてみろ。」

 転倒時に尖った岩にでもぶつけたか、ちょいとえぐれていた。私も子供の頃、似たようなケガをした事がある。こうゆうのは治りが遅いんだ。

「それ程痛くないけど」
「まだ、転倒のショックが残ってるんだろうな。」
「深いか?」
「それ程でも無いようだが、しばらく様子を見るか?高橋君が返って来るまで時間あるし。」
「そうだな。」

結局、東はこれ以上走らない事とし、服を着替え、荷物用のゴム紐で腕を吊り、車中の人となった。もし、東がいつもの装備をしていたら、こんなケガも無かったかもしれない。というのも、モトパンは何とか穿けたのだが、「脊椎パッド付きメッシュプロテクター」を上半身に付けられなかったからだ。これは運動不足により、増えた体積のせいだ。

プロテクター付けてても、防げなかったかも。ケガした部分にはパッドは入ってなかったような気が・・・
 さて、そのプロテクターを付けている高橋君だが、事情を話すと
「もう一周行ってきます。」
と、走り去ったのだった。結局みんな走りたいんだなぁ。実は、東も時間さえあれば、最後の1周だけでも走りたかったようだ。

 高橋君が帰って来る頃には、トップは規定周回数をクリヤしてゴールしていた。結局、東・高橋チームは6周、新保・渡辺チームは7周して完走となった。下の写真は、しっかり完走した2チームがピットに帰ってきたところ。

 この後、表彰式&抽選会があったのだが、あまりに長い式に東がしびれを切らして、中座する事となった。ちなみにレディースクラスで、去年2位だったという奴が、今年も2位に入っており、東が憤っていた。(出場資格に、レース上位入賞者以外 とある。)

 その後、真っ暗になった山道を下り、オフィシャルから貰った地図を頼りに夜の町で医者を探した。が、結局見つからず、東・新保・渡辺の3人は高速で名古屋に帰っていった。高橋君は、もう一晩私の家に泊まり、どうやら翌日の昼近くに松本から電車に乗って帰ったようだ。



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